主語と述語を逆転させる弁証法を演じて名高いのは、便器を美術館に陳列してみせたデュシャンである。それが美術館にあるから、それはアートなのだ。
(「テロルを考える」 『グローバルな対抗文化?』 スーザン・バック=モース 村山敏勝訳 みすず書房)