2007/01/18

傷跡

「二年もたつと、火傷の跡は淡くつやつやになり、母の記憶も失われた。傷はそうして治るものだ。傷口は、痛みの元を封じ込めるようにひとりでに閉じていく。いったん閉じると、その下に何があったのか、どうして痛みが始まったのか見えなくなってしまう。」

(ジョイ・ラック・クラブ エィミ・タン 小沢端穂訳)