2007/01/18

私が母を愛するようになった理由

「私は、夢の中の母を崇拝した。でも、ポーポの枕元に立つ女性は、記憶にある母とは違っていた。それでも、
その母も同じように好きになった。私のところにやってきて許してほしいと哀願したからではない。そんなことは母はしなかった。
私が死にそうなときポーポから追い出されたことを説明する必要もない。そのことはしっていたのだから。
ただ不幸を取り替えるためだけにウーチンと結婚したことを話してくれる必要もない。それも私にはわかっていたから。


私が母を愛するようになった理由を話そう。私自身のうちに母を見るようになったからだ。私の膚の内にいる母を。私の骨の内にいる母を。


(ジョイ・ラック・クラブ エィミ・タン 小沢端穂訳)